抜け毛・掃除

コロコロ以外で犬の毛を取る方法|道具の選び方と使い分け

公開 2026年8月28日

粘着ローラー、いわゆるコロコロは、手に取ってすぐ使えて音も出ません。ただ、使い続けると気づくことがあります。替えのテープがすぐ無くなる。繊維の奥に入った毛は取れない。毛の量が多い日は、テープを何周も巻き取ることになる。

コロコロが悪いわけではありません。得意な場面と、苦手な場面があるだけです。苦手なところは、別の道具のほうが早く終わります。この記事では、粘着以外の道具の持ち場と、まず何を用意すればいいかを整理します。

粘着ローラーが向く場面、向かない場面

向いているのは、平らな面に乗っているだけの毛です。 出かける前の服、テーブルやフローリングの上、車のダッシュボード。短時間でさっと取りたいときに強いです。

苦手なのは、次のような場面です。

  • カーペットや布ソファの、繊維に食い込んだ毛
  • 広い床全体(テープの消費が激しい)
  • 換毛期など、毛の量がとても多いとき
  • 革や合皮のソファ(粘着剤が表面に残ることがある)

このあたりは、これから挙げる道具に任せたほうが、結果的に手間もゴミも減ります。

粘着以外の道具と、それぞれの持ち場

ゴム手袋・ラバーブラシ

布とカーペット、車のシートに強い道具です。表面をなでると、摩擦と静電気で毛が浮いて一か所に集まります。集めてから掃除機で吸うか、手で取ります。ゴム手袋は100円ショップのもので十分で、ラバーブラシは面積が広いときに手が疲れにくいのが利点です。具体的な動かし方は、カーペットソファの記事で説明しています。

少し湿らせたスポンジ

狭い範囲の布に向きます。乾いたスポンジではなく、軽く湿らせてからこすると、毛がスポンジの目に絡んで取れます。椅子の座面や、階段の一段だけ、といったピンポイントの掃除に便利です。

エチケットブラシ(洋服ブラシ)

服と、毛足のある布のための道具です。細かい起毛が、繊維に絡んだ毛をかき出します。富士見台どうぶつ病院のコラムでも、衣類の毛には毛取り用ブラシが挙げられています。片方向にしか毛が動かないタイプが多いので、ブラシの毛の向きを確かめて、一定方向にかけます。黒い服は、出かける前にかけておくと差が出ます。

マイクロファイバー・静電気モップ

フローリングやタイルの床用です。静電気で毛とほこりを吸着します。床用のワイパーにドライシートを付けたものでも同じ役割になります。犬がよくいる部屋は、これを1日1回さっと通すだけで、たまり方がかなり変わります。

ラップの芯+輪ゴム

カーペットの一部だけ毛が絡んでいるとき用の、家にあるもので作れる道具です。芯に輪ゴムを何本か巻いて、ゆっくり転がすと輪ゴムに毛が巻きつきます。買い足す前に試せる方法として覚えておくと便利です。

何を揃えればいいか(最小構成)

道具は増やしすぎると、かえって使わなくなります。まずはこれだけで足ります。

  • ゴム手袋+フロアワイパー:この2つで、床と布ものの大半に対応できます。
  • 服の毛が気になるなら:エチケットブラシを1本足します。玄関に置いておくと続きます。
  • 換毛期がある犬なら:ラバーブラシがあると、掃除だけでなくブラッシングにも使えます。毛を落ちる前に取れるので、掃除の総量が減ります。

買う前に、まず家にあるゴム手袋やスポンジで一度試してみてください。それで足りるなら、無理に買う必要はありません。

場所別の早見表

場所まず使うもの補助
フローリング・タイル静電気モップ/フロアワイパー仕上げに掃除機
カーペット・ラグゴム手袋(一方向に)ラップの芯+輪ゴム、掃除機
布ソファゴム手袋(円を描く)粘着ローラー、湿らせたスポンジ
革・合皮ソファ乾いた布/ゴム製ワイパーやわらかいブラシ+掃除機
エチケットブラシ粘着ローラー
車のシートラバーブラシ/ゴム手袋ハンディ掃除機

掃除機そのものの選び方は、別の記事であらためて扱います。

それでも追いつかないなら

道具を変えても量が多すぎる、というときは、掃除の前段に戻ります。抜けかけの毛をブラッシングで受け止める考え方は、犬の抜け毛掃除の基本で説明しています。

最初に用意するもの

買い足す前に、家にあるゴム手袋で試すのがおすすめです。粘着ローラーで取れなかった毛が、なでるだけで寄ってきます。効果を感じたら、フロアワイパーと合わせて2つを定位置に。道具を増やすかどうかは、それから考えれば間に合います。

この記事で紹介した道具

アズマ工業 おそうじブラシ かきとーる(BA733)

低価格帯

合成ゴム製のブラシで、カーペット・布ソファ・車のシートなど繊維に絡んだ毛をかき出す掃除用品。粘着ローラーでは取れない奥の毛に向く。

向いている人
  • カーペットや布ソファ、車のシートなど、繊維に絡んだ抜け毛を粘着ローラーで取りきれない人
  • 掃除機の前段階で、乾いた毛をまとめて集めたい人
向かない人
  • 革・合皮のソファや床など、繊維に絡む毛がない場所(乾いた布やゴム製ワイパーで十分)
  • 毛が少量で、粘着ローラーだけで足りている場合
用途
カーペット・布ソファ・車のシートに絡んだ抜け毛を、掃除機の前にかき出して集める
主要仕様
  • サイズ: 本体 約4×7×29cm(ブラシ幅約13cm)
  • 重量: 約120g
  • 材質: ブラシ部:合成ゴム/グリップ:ポリプロピレン
  • 対応する場所(メーカー表示): カーペット・じゅうたん・布製のソファー・車のシートなど
注意点
  • 一方向になでるように使う(往復させると毛が舞いやすい)
  • 革・合皮には使わない(表面を傷める可能性があるため、乾いた布かゴム製ワイパーを使う)
  • 集めた毛はそのつど取り除く(→ カーペットについた犬の毛を取る方法)
代替手段
ゴム手袋でも同様の効果は得られる。面積が広い、または頻度が高いなら専用ブラシのほうが手が疲れにくい。

マーナ(marna) 毎日の洋服ブラシ(S457)

低価格帯

天然の豚毛を使った洋服ブラシ。静電気が起きにくく、繊維に絡んだ毛やほこりをかき出す。玄関に置いて、出かける前のひと手間に使う。

向いている人
  • 出かける前に、服についた抜け毛をさっと落としたい人
  • 洗濯前に毛を減らしておき、他の服への付着を抑えたい人
向かない人
  • 広い面積(ソファ・カーペットなど)の毛取り(この用途にはラバーブラシのほうが向く)
用途
出かける前や洗濯前に、服についた抜け毛をブラッシングで落とす
主要仕様
  • サイズ: 約52×247×38mm
  • 材質: 柄:ポリプロピレン/毛:豚毛(天然毛)
  • 特徴(メーカー表示): 天然毛で静電気が起きにくい。柄は水洗い可能
注意点
  • 毛の向きを確かめて、一定方向にかける(片方向にしか動かないタイプが多いため)
  • 天然毛のため、使用後は毛に付いた抜け毛を払ってから保管する
代替手段
粘着ローラーでも代用できるが、繊維の奥に入り込んだ毛には洋服ブラシのほうが向く(メーカーは静電気の起きにくさを特徴としている)。

参考にした情報

健康・換毛期・製品仕様など重要な事実は、本文中の「出典:」リンクからも確認できます。